アトリエ探訪記-1


Mia Hat & Accessory
飯田美和子さん

クラシカルなデザインの中に今の気分を織り交ぜたデザインと、ビンテージライクな素材使いが特徴の帽子ブランドMia Hat & Accessory。
美しい佇まいで、日常の装いに溶け込むさりげない存在感が人気のブランドです。
デザインと制作を行っているのは、飯田美和子さん。帽子メーカーでのデザイナーを経験したのち、イタリアの老舗帽子工房で帽子作りを学び、帰国後、結婚と出産を経て自身のブランドを立ち上げました。 ブランドがスタートしてから今年で8年目となり、住まいとアトリエを山梨県に移された飯田さん。山梨県北杜市にあるアトリエで、新しい生活のことなど近況についてお話ししました。

-ブランドがスタートして8年目なんですね。

そうなんです。2015年の1月にスタートして、なんだかあっという間に8年過ぎていました!

-帽子の制作は飯田さんがご自身の手で作られているんですか?

今は自分で作っているものと、職人さんにお願いするもの、工場さんに作ってもらうもの、とデザインによっていろいろです。大量に生産するようなブランドではないので、アトリエで自分が作るものも多いです。今は夏の帽子の注文がひと段落して、秋冬の納品はこれからというタイミングなのでものが少ないですが、納品が多い時には大変なことになっています(笑)

-明るくて、気持ちの良い場所ですね。アトリエと住まいをお引越しされてからはどのくらいですか?

ちょうど一年ぐらいですね。去年の夏の始まりごろに東京から山梨に引っ越してきたので。ぐるっと一年、それぞれの季節を経験しました。とても楽しい一年でした。

-引越しの理由は?

ずっと自宅の一室をアトリエにしていたのですが、だんだん手狭になってきてしまったことが理由の一つです。材料の保管や出荷作業など、常にものに溢れていて。最初はアトリエとして使える場所を東京で探していたのですが、なかなか良い場所が見つからなかったんです。色々と検討しているうちに、東京からだいぶ離れたこの場所にたどり着きました。古い家ですが、周りの環境もいいし、材料を置ける場所もしっかりあって快適です。この場所はもともと馬小屋として使われたそうです。引っ越してきてから壁を綺麗にして、棚を作ってアトリエとして使えるようにしました。壁は父が塗ってくれたんですよ。
天気が良いと窓から富士山が見えるんです。風が抜けていく感じがとても心地よくて、窓を開けるたびに引っ越して良かったなあと思います。

-明るくて、気持ちの良い場所ですね。アトリエと住まいをお引越しされてからはどのくらいですか?

ちょうど一年ぐらいですね。去年の夏の始まりごろに東京から山梨に引っ越してきたので。ぐるっと一年、それぞれの季節を経験しました。とても楽しい一年でした。

-引越しの理由は?

ずっと自宅の一室をアトリエにしていたのですが、だんだん手狭になってきてしまったことが理由の一つです。材料の保管や出荷作業など、常にものに溢れていて。最初はアトリエとして使える場所を東京で探していたのですが、なかなか良い場所が見つからなかったんです。色々と検討しているうちに、東京からだいぶ離れたこの場所にたどり着きました。古い家ですが、周りの環境もいいし、材料を置ける場所もしっかりあって快適です。この場所はもともと馬小屋として使われたそうです。引っ越してきてから壁を綺麗にして、棚を作ってアトリエとして使えるようにしました。壁は父が塗ってくれたんですよ。
天気が良いと窓から富士山が見えるんです。風が抜けていく感じがとても心地よくて、窓を開けるたびに引っ越して良かったなあと思います。

-とても良い眺めですよね!富士山から力をもらえそうです。暮らしが変わって何か変化はありましたか?

生活のペースに変わりはないですが、アトリエが確保できてすごく心にゆとりが生まれました。好きなものしかない空間ができてとても快適です。

あとは、季節の変化を強く感じるようになりました。7月の終わりはとても暑かったのですが、8月に入ってから朝晩少しずつ秋の気配を感じるようになって、夏はあっという間に過ぎていきそう。冬のアトリエは隙間風でとにかく寒くて厳しくて、でもその分春の訪れが今まで感じたことがないぐらいにすごく嬉しかったんです。温かくなっていくことの歓びと、毎日いろいろな花が咲いていくのも楽しくて、植物のエネルギーを強く感じました。雨が降った翌日はものすごい勢いで雑草が成長して、庭の手入れとか大変なことも色々ありますが(笑)そんなことも楽しみながら暮らしています。

-先日はオープンアトリエもされていましたよね。

はい、引っ越してきてやりたかったことの一つがオープンアトリエなんです。一回目は、近隣の方達に「移住して、ここで帽子を作っています」ということをお知らせできたらいいなという軽い気持ちで開催したのですが、お知らせを見て遠方から来てくださる方もいらっしゃって、驚きとともにとても楽しい1日になりました。

-この空間自体も特別な雰囲気ですし、さらに作っている方とお話ししながらお買い物できるなんてとても贅沢な時間ですね!これからこの場所でやりたいことはありますか?

オープンアトリエは定期的に開催したいなと思っています。制作とイベントの合間で、秋はいつ頃開催できるかなーと考えているところです。いつかワークショップや展示会もできたらいいですね。あと2023秋冬はLOOKもアトリエで撮影したのですが、これも引っ越してからやりたかったことの一つだったので、実現できて良かったです。

-先日はオープンアトリエもされていましたよね。

はい、引っ越してきてやりたかったことの一つがオープンアトリエなんです。一回目は、近隣の方達に「移住して、ここで帽子を作っています」ということをお知らせできたらいいなという軽い気持ちで開催したのですが、お知らせを見て遠方から来てくださる方もいらっしゃって、驚きとともにとても楽しい1日になりました。

-この空間自体も特別な雰囲気ですし、さらに作っている方とお話ししながらお買い物できるなんてとても贅沢な時間ですね!これからこの場所でやりたいことはありますか?

オープンアトリエは定期的に開催したいなと思っています。制作とイベントの合間で、秋はいつ頃開催できるかなーと考えているところです。いつかワークショップや展示会もできたらいいですね。あと2023秋冬はLOOKもアトリエで撮影したのですが、これも引っ越してからやりたかったことの一つだったので、実現できて良かったです。

-LOOKの撮影は私も参加させていただきましたが、外で撮影したカットが印象的でした。

皆さんのおかげで、今回も素敵なLOOKになりました。次のシーズンはどうしようか考え中ですが、近くに景色のいい場所がたくさんあるので、今後もこの場所ならではの空気感が伝えられたらいいなと思っています。 以前イタリアで働いていた帽子工房も、フィレンツェから少し離れた田舎町にありました。働いている人は地元で暮らしている人ばかりでしたが、一流ブランドの帽子を作っていたり、ミラノやパリのコレクションに出展したりしていたんです。だから自分も東京から離れましたが、距離を感じさせないものづくりをしていきたいですね。 あとは、今は一人で制作をしているのですが、ここに通ってくれるようなお針子さんを迎えて小さな帽子工房みたいにできたらいいなあという夢もあります。先ほどお話ししたイタリアでは、職人さんたちはみんな工房のすぐ近くに住んでいて、暮らしと仕事の境目がゆるやかだったんです。アトリエには犬がいて、お昼休みはそれぞれ家に帰ってご飯を食べてまた帰ってくるみたいな。その環境がとても心地よかったので、憧れているのかもしれません。

-場所が変わって、可能性も広がりましたね。

そうですね〜、やりたいことが盛りだくさんですね(笑)まだまだこの土地のことを知らないので、この近くでものづくりをされている方たちとも交流できたらいいな、とか、近くのイベントに出展してみたいなとか。でもまずは今年の秋冬の新作もたくさんの方に見ていただきたいです。

-それでは最後に、今回のおすすめを教えていただけますか?

う〜ん。どれもこれも好きなものばかりですが、あえて挙げるならバブーシュカかな。シンプルなように見えますが、手編みで作っているので、肌触りが抜群です。手編みならではの風合いというか、緩やかな編み地の雰囲気がとても気に入っています。アレンジもしやすいですし、寒い日に毎日つけたくなるはず。手編みでいうとカチューシャも、イメージ通りに可愛くできたなと思っています。 そして去年も好評だったアンゴラフード。アトリエの冬の温度はマイナス10度とかになるので、耳まですっぽり隠れるこの帽子は多分手放せないと思います。とても温かいです。

-ありがとうございます。私もバブーシュカ、気になっています。秋冬のオープンアトリエなどの予定が決まっていたら教えてください。

今調整中なので、日程が決まりましたらSNSでお知らせします!ぜひアトリエの雰囲気を味わいに遊びにいらしてください。▶︎instagram@mia_hat_and_accessory